私は、良い「らんちゅう」は偶然できるものではなく、作るものだと思います。その理由は、 1. 親魚を厳選し、理想とする魚に育つ素質を持った稚魚を作る。 2. 数多い稚魚の中から、本当に良い素質を持った稚魚を、選別を重ねて選び出す。 3. 餌の質・量・与え方、水質・水温・日当たり・風通し・水替えなど、数え上げたら限がないほどの毎日の管理で、魚の状態を見ながら手をかけ、手をかけるほど良い「らんちゅう」を作ることができるものと思います。 しかし、その逆に、どんなに良い素質を持った「らんちゅう」を手に入れることができても、飼育者の管理が悪く手入れが足りなければ、良い「らんちゅう」を作ることはできませんし、折角の良い「らんちゅう」が悪くなってしまうのです。 そこが、「らんちゅう」飼育の難しさでもあり、奥の深さでもあり、私が夢中になる面白さでもあります。
|