錦鯉販売・らんちゅう販売専門店 / カトウ養魚場

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質問にお答えして その1


Q:らんちゅうの飼育には、専用の池が必要ですか?
A:コンクリートやFRPの専用の池は底水抜きやオーバーフローなどがあり、らんちゅう飼育に便利なように作られていますので、そのような池があると飼育が楽ですが、専用の池が無くても飼育できます。以前にもお話したように、ガラス水槽でも十分に飼育を楽しんでいただけますし、衣装ケースなどの身近な容器を利用してらんちゅうを飼育されている方もいらっしゃいます。
 私も、らんちゅうの飼育を始めたころは、木の枠にポリエチレンのシートを張った畳一枚くらいの池と洗濯に使う金ダライ数個を使って飼育していましたが、そのような環境でも日本らんちゅう協会の全国展で二歳の西大関を受賞した魚ができました。自分の飼育環境を生かせるように考えて、不足を補えるように手をかけていただければよいと思います。

Q:池の数が少ししかありませんが、問題ありませんか?
A:池の数が少なければ、採卵の時期をずらして子取りを行ない、選別を厳しくして魚の数を減らすなど、飼育場所に合わせた飼育をしていただければまったく問題ありません。
 また、魚の数が増える子取りの時期だけ、市販の水槽やタライや衣装ケースなどを利用する方法もあります。

Q:池の日当たりがよくないのですが?
A:青水を作り利用するためなどに半日くらい日光が当たるとよいのですが、2時間から3時間の日当たりでもよいでしょう。
 室内などでまったく日光が当たらない場合は、青水を作って利用することができませんが、熱帯魚などで使われている植物育成用の蛍光灯などで、日光不足を補ってやるのも一つの方法でしょう。

Q:井戸水と水道水とでは、どちらがよいでしょうか?
A:利用されている水の水質によりますので一概には言えませんが、私はらんちゅうには水道水を使っています。錦鯉に使っている井戸水も使用できますが、私共の井戸水は水道水に比べて早く青水になるので水道水を使用しています。
 また、水道水は消毒がしてあるので、大腸菌などの菌についても安全です。特に浅井戸の場合は、大腸菌・窒素成分・薬品・鉄分など、不要な成分が含まれていないか注意してください。
 ただし、井戸があるなら、費用の点では井戸水の方が安上がりでしょう。


Q:越冬が明けた魚には、餌をどのくらいやるとよいですか。
A:越冬が明けて天候がよくなってきたら、水替えを始めるのと合わせて餌やりを開始します。最初は、消化のよい餌をほんの少しから与え始めて、消化機能を徐々に回復させていきます。消化酵素や免疫を高める成分の入った餌を与えるのもよいでしょう。
 ただし、らんちゅうが餌を欲しがっても、急に大量の餌を与えると病気の原因になるので注意が必要です。
 特に子取りに使用する親魚は、産卵が終わるまでは餌の量を控えないといけません。脂肪が付き過ぎるほどの量を与えると、メスが難産になったり、オスもメスも発情しないことがあります。


Q:産卵をさせるためにどのような準備が必要ですか。
A:オスは両方の胸鰭の親骨に「追い星」と言われる白いツブツブが出てきますし、メスはおなかがふっくらとしてきますので、水替えのたびに性別を確認して、オスとメスを別の入れ物に分けて飼育します。
 オス・メスを分けたうえで、産卵の時期までは水替えの時に青水を多く足して青水で飼育し、魚が十分に発情するのを待ちます。十分に発情すると、オスは追い星がはっきりとしてきて線状になったり、二列になったり、エラにも出たりします。メスはますますおなかが大きくなり、ゴムまりのように柔らかくなります。
 適量の餌は発情を促進しますが、前の質問でお答えしたように与え過ぎてはいけません。
 親魚の発情に合わせて、産卵させる池や産卵藻の準備と、生まれた稚魚に与える餌を準備します。


Q:なかなか産卵しないのですが、何が原因でしょうか。
A:一番考えられるのは、親魚の成熟や発情不足です。オス・メスを別の池で飼育していても、同じような環境で育ててオス・メスを同時に発情させないと、産卵池へ入れてもなかなか産卵しません。
 オスがメスを追いかけても産卵しないときはメスの発情不足が、オスがメスを追いかけないときはオスの発情不足が考えられます。従って、親魚の発情の状態を見極めることと、産卵池へ入れるタイミングを見逃さないことが大切です。
 次に考えられるのは、親魚が年を取っていることです。3歳位の若い親は、発情する時期も早いですし、オスとメスを産卵池に入れてセットしてからも産卵がスムーズに行われます。それが4歳・5歳と年を取るほどに発情する時期が遅くなりますし、ペアをセットしても産卵がスムーズに行われず、遅れることが多いようです。
 また、青水で飼育していた魚を、汲み置きの新水に入れること(環境が変わること)が刺激になり、産卵が促進されます。


Q:産卵の終わった親はどのように管理したらよいですか。
A:産卵の終わったばかりの親魚は、オスもメスも発情状態が続いているので、他の親魚と一緒にすると他の親魚がいっせいに発情してメスだけでも産卵してしまったり、産卵の終わった親魚が他の魚に追いかけられさらに疲れてしまうので、他の親魚とは別の池へオス・メスを別々に入れて数日間飼育し、発情がおさまり産卵の疲れが回復するのを待ちます。
 成熟した親魚なら、1週間から2週間後にもう一度子取りをすることもできます。


Q:産卵後の卵は、別の池へ移し替えたほうが良いでしょうか。
A:池の数や大きさにもよりますし、産卵後の池の水の汚れた状態や、愛好家の方の考えにもよるので一概には言えませんが、私は産卵後の卵を別の池へ移し替えています。産卵後の水は精子などで白く濁っていることが多く、水が腐りやすく卵が腐敗することがあるためです。
 しかし、産卵藻からこぼれ落ちた卵が多い場合は産卵藻だけを移動し、水の汚れ具合を見ながらこぼれた卵はそのまま置いておくこともあります。
 また、産卵後に卵を移動しない方が受精率が良くなるとの考えで、そのままにしておく愛好家もいらっしゃるようです。


Q:卵が白くなってしまい、目立ちますが大丈夫でしょうか。
A:産卵が順調に行われても、無精卵と言われる受精しなかった卵や、何らかの原因で死んでしまった卵が多少は出てきます。
 受精した卵は小さな水泡のような感じで透明なので目立たないのですが、死んでしまった卵は色が白く変色して、周りに白いカビが生えて目立つので数が多く見えますが、産卵が順調に行われていれば、思ったより多くの稚魚が孵化してきます。
 無精卵が多く見えても、普通は産卵した卵の8割くらいが孵化すると言われています。


Q:卵が孵化しませんが、どうしてでしょうか。
A:すべての卵が孵化しない場合は、池の水の腐敗が一番の原因と考えられます。産卵時の水の汚れを放置した場合、無精卵の数が異常に多い場合、細菌が増殖して多くの卵が死んだ場合、産卵藻に使った生きた藻が腐った場合、などが水の腐敗の原因として挙げられますが、水が腐敗すると受精した卵までが死んでしまうので注意が必要です。
 その他、滅多にないことですが、オスが未成熟か発情不足でメスだけで産卵してしまい、受精がうまく行われなかったことも考えられます。


Q:孵化した稚魚が死んでしまうのですが、どうしてでしょうか。
A:孵化した稚魚が死んでしまう原因として、水の腐敗と水温や水質の急激な変化が考えられます。
 先にお答えしたように、死んだ卵は水の腐敗の原因になりますので、孵化した稚魚の多くが泳ぎ始めたころに、藻についた稚魚を追い出すようにしながら静かに産卵藻を取り出します。
 与えた餌の食べ残しも水の腐敗の原因になりますので、底に溜まったゴミや自然に生えてくるアオミドロなどの藻をスポイドなどを使って取り除き、水が減った分だけ水温を合わせた汲み置きの水を静かに足してやります。
 稚魚が数多く生まれたときに、こうした水質の悪化や腐敗が起こりやすいので注意してください。
 また、稚魚はデリケートなので、雨水が大量に入って水質や水温が急激に変化するのを防いだり、夜間に冷え込んで水温が急激に下がるのを防ぐために、池に覆いをするなどして保護してやってください。


Q:稚魚が多く産まれたので、餌が足りないかと心配なのですが。
A:最近では養魚場などでブラインシュリンプの卵や、卵を孵化させる孵化器が売られていますので、どなたでも簡単に手に入れて稚魚の餌としてご利用いただけると思います。
 また、稚魚用に作られた粒の小さな人工餌も販売されていますので、稚魚の成長に合わせて粒の大きさや、含まれる栄養成分により餌を選んで与えることもできます。ただ、人口餌は水が汚れやすいので、水の腐敗には特に注意してください。
 尚、餌が不足すると稚魚の成長に差ができてしまい、大きな稚魚が小さな稚魚を食べてしまう共食いが起きてしまうので、その点でも注意してください。


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