錦鯉販売・らんちゅう販売専門店 / カトウ養魚場

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質問にお答えして その2


Q:青子の飼育には、どのような道具が必要ですか。
A:まず飼育する容器は、FRPやコンクリートで作られた専用の池があれば最高ですが、熱帯魚用のガラス水槽でも、すくった鯉を入れたり洗濯をするようなタライでも、魚に有害な物質やアクが出ない容器であれば飼育することができます。置き場所や飼育環境・目的に合わせて、ご都合の良い容器を準備してください。
 次に、エアーポンプです。卵から孵化したばかりの稚魚にはエアーレーションは必要ありませんが、一般的に販売されているような大きさの青子ですと、エアーレーションが必要になります。魚の数が多い場合や小さな容器で飼育している場合だけでなく、水温が高くなると水中の溶存酸素が少なくなるので酸欠の予防が必要になります。らんちゅうでも錦鯉でも、酸素が不足すると健康な魚を育てることができません。
 毎日与える餌は、ブラインシュリンプ・ミジンコ・赤虫などや、青子が食べることができるサイズの人口飼料など、魚の大きさや目的に合わせた餌を選んで準備してください。
 とりあえず、飼育する容器とエアーポンプ(エアーストンやエアーホースなどを含めて)と餌があれば飼育を始めることができますが、水替えのときに水温を合わせたり水温の変化を調べるための水温計、らんちゅうをすくうための網、選別用の網、選別用の洗面器も必要でしょう。
 その他、水替え用の池や水槽か、汲み置きの水を作るタンクやバケツ・小型の自動給餌器・容器の掃除用の道具・水作りのための各種バクテリアやコンディショナー、・日光不足対策の照明器具とタイマー・保温用のヒーターとサーモスタット・水槽用の濾過機・病気予防や治療用の薬・塩分濃度計などがあると便利な品として上げられます。

Q:青子を購入するときに、どのような準備や注意が必要ですか。
A:青子を購入する2日から3日前に容器に水を張り、エアーレーションをしておいて水を作ります。必ず水の準備をしてから青子を購入してください。店の人に容器の大きさや水量を伝えて、適当な数の魚を選んでもらうとよいでしょう。酸素が入った袋詰めで持ち帰ったら、袋のまま容器の水面に30分くらい浮かべて置いて、袋の中の水と池の水の温度を合わせてから魚を放してください。
 また、稚魚が小さいほど値段が安くて割安のように感じられるかと思いますが、小さい魚ほどデリケートで飼育に注意が必要になりますので、飼育経験のない方は小指の先くらいより大きく育った、人口餌を食べるサイズの魚を購入した方が楽に飼育できると思います。
 尚、品評会を目指すのか観賞して飼育を楽しむのか、更紗(赤白)の魚がよいのか、模様よりも大きくなる魚がよいのかなど、目的を決めて青子を購入してください。品評会を目指すような魚は観賞用の魚より値段が高くなりますし、系統により更紗が多く出る系統や、魚が大きくなる系統などがありますので販売店で相談してみてください。

Q:持ち帰った青子の飼育には、どのような注意が必要ですか。
A:前の項目にも書きましたが、必ず袋の中の水温と飼育容器の中の水温を合わせてから青子を放してください。天気の良い日の車内やトランクの中は高温になりますので、袋の中の水も思ったより高温になっています。そのような水の中の青子を冷たい水に放すと、それだけで体調がおかしくなりいろいろな病気が発生する原因になります。
 また、魚の状態にもよりますが、青子を持ち帰った日は餌を与えないか、与えるにしても消化の良い餌を少量だけにしたほうがよいでしょう。ただし、青子は何日も餌を切ると弱ってしまいますので注意してください。
 最初は更水で飼育を開始しますので、販売店で青水をわけてもらい更水に足したり、市販されている水作りのためのバクテリアやコンディショナーを利用して水を作る方法もあります。水作りのためのバクテリアやコンディショナーを、水替えの都度利用して魚を育てている愛好家の方もいらっしゃいます。
 次に、餌のやり過ぎには注意してください。餌を食べる様子を見たり、魚がどんどん大きくなるのは楽しみですが、餌を多く与えると水が早く悪くなります。慣れるまでは、10分くらいで食べ終わる量を与えて、しばらく時間をあけて魚が餌を欲しがるそぶりを見せたら次の餌を与えるような方法だと安全だと思います。
 さらに餌を与える人を決めておかないと、ご主人が与え、奥さんが与え、子供さんが与えと、必要以上の餌を与えてしまい、魚を殺してしまったという話を聞いたことがあります。

Q:更紗(紅白)が欲しいが、青子の間から見分けられませんか。
A:残念ながら、青子の間かららんちゅうの色や柄を見分けることはできません。
 青子もある程度の大きさになると、白無地や白勝ち更紗になる魚は全体に銀色っぽく見え、赤無地や赤勝ち更紗は金色っぽく見えるように思いますが、これも魚を分けて飼育しデータを取っているわけではないので絶対とは言えません。
 しかし、以前にもお話しましたが、更紗の多く出る系統がありますし、更紗の魚を親に使うと更紗が出る確率が高くなりますので、そのような魚を親にして子取りをしてください。
 青子を購入する場合は、販売店で親の系統や特徴を聞いてみてください。一般的に、宇野系とか京都筋と言われる系統や、その魚を元に改良されている系統は、更紗が出る確率が高いと思います。
 また、青子を多めに育てて、魚の色が変わってから本格的に選別をして更紗の魚を残すのも一つの方法ですし、7月中旬には販売されている青子も色変わりをしている魚が多いと思いますので、色変わりを待って当歳魚を購入するのも良いと思います。


Q:品評会を目指して、良い魚を作り育てたいのですが。
A:品評会へ出品すると自分の育てた魚のレベルが分かりますし、飼育技術が魚の姿かたちに大きく影響するらんちゅうの場合は、品評会は自分の飼育技術を研鑚する場となりますので、是非品評会へ出品してみてください。
 品評会へ出品する魚を作り育てるには、大きくわけて二つの方法があると思います。
 一つ目は、自分が見込んだ親魚から子取りをして、厳しく選別をして青子の数を減らして、期待している青子の飼育管理に細心の注意を払い、良い餌を与えて集中的に手間暇をかけて育てる方法です。
 二つ目は、飼育場所や餌が許す限り、多くの親から子取りをして、それぞれの子供の良い魚を残して、数多くの魚を育てて、良くなった魚を品評会へ出品する方法です。
 青子を購入して育てる場合にも、どちらの方法も当てはまると思います。
 どちらの方法もそれぞれに違った楽しみがありますし、違った難しさがありますので、飼育池の数や確保できる餌の量などにより、お好みの方法で品評会に挑戦してみてください。


Q:冷凍赤虫などの、餌の安全性はどうでしょうか。
A:確かに冷凍赤虫や冷凍ミジンコは海外から輸入される製品が多いので、餌の安全性が心配されます。
 先日、餌の大手メーカーの人に伺ったのですが、そのメーカーでは海外でも系列の子会社で生産していて、殺菌灯を照射したきれいな水を使用して、洗浄・消毒をしているとのことでした。
 別の仕入先でもお聞きした所、洗浄や消毒については同じようなお返事でしたし、ものすごい数の製品を輸入販売しているが、今までに餌が原因で魚が病気になったことはないとのことでした。
 しかし、数多く流通している製品の中には品質的に劣る物もあると聞きますし、冷凍の餌は一度解けると大切な栄養成分が外へ流れ出てしまうので、流通過程での管理も大切です。値段の安さだけに左右されずに、信頼できるメーカーの製品を、信頼できる店で購入して利用して頂きたいと思います。


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