体表にカビが生えたようになり、綿毛が付いたように見える病気です。
原因 細菌感染、外部寄生虫、スレなどによる傷や、水温や水質の急変などによるストレスが原因となり、二次的に水カビが寄生する疾病で、健康な魚には寄生しないと言われています。
病原菌 真菌類の仲間の、数種の糸状菌が寄生が原因となります。
症状 体表に付いた菌が増えて、綿毛が付いたように見えます。 体表に繁殖した水カビは、表皮組織から奥に入り込み栄養分を吸収し、寄生部位を壊死させます。病気にかかった魚は餌を食べなくなり、重症になると水面を力なく浮遊するようになります。 よく似た症状の病気に、エピスチリス(ツリガネムシ)症がありますが、水カビ病の菌糸は白くて長く、エピスチリス症の場合は短いので、肉眼でも判断できます。 水温20度以下での発生が多く、産卵後の親魚や卵に発生することもあります。
治療法 マラカイトグリーンやメチレンブルーによる、短時間薬浴や池への散布を行うか、水に溶いた濃い液を数日間繰り返して患部に塗ります。(直接手に付かないように注意してください。)エルバージュと0.5%の食塩での薬浴。 水温を25度以上に上げると治療効果が高まるが、マラカイトグリーンは毒性が強まるので、高水温では使用しない。 原因の項目に書いたように二次感染で発病するので、発病の原因を作らないことが大事です。
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