錦鯉販売・らんちゅう販売専門店 / カトウ養魚場

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水温を目安とした飼育


はじめに
 今までに書いてきた内容と重複する部分もあると思いますが、水温を目安にした飼育について書いてみたいと思います。

水温が10度を越える頃
* 水替え
 春の日差しが池に差し込み、水温が10度を超えるようになると魚も餌を欲しがるような素振りを見せ始めますし、産卵の時期が近づくので、飼育者本人も早く水替えをして魚の顔を見たくなりますが、水質が悪化した場合を除き、青水が濃くなり過ぎた場合に、水温を合わせた汲み置きの新水を入れて薄めてやる程度にしたほうが良いようです。
 長い期間冬眠していた魚は体力が落ちていますので、寒暖の差による水温の変化が思わぬ病気や体調不良の引き金になることがあります。魚にとって水温の1度の違いは、人間にとっての4度の気温の違いと同じとも言われますので、十分注意してください。

* 餌
 水温が10度を超えて暖かい日が続く時に、消化の良い餌を少量与える方もありますが、水温が12度から13度になってから与え始めたほうが、病気になったり死亡するような事故が少ないように思います。


水温が12度から13度を越える頃
* 水替え
 水温が12度から13度を超えるようになったら、天気の良い暖かい日の午前中を選んで、青水と2日ほど汲み置きした新水を半々の割合か、青水が多いくらいにして水替えを始めます。
 底に沈んだゴミが入らないように池水を掻き混ぜないように注意して、魚の入っている池の青水を汲んで新しい池に入れます。新しく魚を移動する池の水温が低い場合はお湯を足して、今まで魚が入っていた池の水温と同じか1度程高い水温に調節します。

* 餌
 そろそろ餌を与え始めますが、冬季間絶食していましたので、消化の良い餌をごく少量だけ、天気の良い暖かい日の午前中を選んで与え始めます。消化の良い餌を水に浸して、軟らかくしてから与えるといっそう良いようです。
 餌を与え始めても、天気が悪く水温が上昇しないような日や、天気が良くても冷え込むような日は餌やりを中止します。


水温が15度を越える頃
* 水替え
 水の汚れや青くなり具合を見ながら、天気の良い暖かい日の午前中に、魚が入っていた池と新しく魚を入れる池の水温の差がないように注意しながら水替えを行います。新水は発情を促す刺激となりますので、青水と新水の割合は5対5か4対6くらいで、まだ青水を多めに使って水替えをしてください。
 また、水替えと同時に魚の性別を判断して、オスとメスを別々の池に分けるようにします。

* 餌
 天気の良い日の午前中に消化の良い餌を与え、量は魚の状態を見ながら少しずつ増やしますが、消化不良(寒天状の透明な糞や、水面に浮くような糞をするときは消化不良です。)などにならないように十分注意します。天気が悪くて冷え込むような日は、餌を減らすか中止します。
 餌も発情を促進しますが、オスもメスも魚に脂肪が付きすぎると産卵の妨げになりますので、まだ控えめに与えてください。


水温が18度の頃
* 水替え
 水替えを始めた頃に比べて日差しが強くなり、水温も高くなり、餌を食べて糞をするので水中の窒素分が増えて青水が早く濃くなりますので、水替え時の青水の使用量を減らし、汲み置きの新水の量を増やしていきます。
 しかし、まだ青水を使って飼育をし、採卵の時期まで魚の発情と成熟を待ちます。雨が大量に池に入ると、水温や水質が急に変わるので、調子を崩したり急に発情が進んでしまうこともあるので注意してください。
 この時期になるとオスには追星が出始めますし、メスはおなかがふっくらしてきますので、水替えの度に魚の性別を確認して、オス・メスを必ず別の池に分けてください。

* 餌
 魚の状態を見ながら消化不良などの体調の異変を起こさないように、発情が急激に進んでしまわないように注意しながら、消化の良い餌を満腹にさせないように控えめに与えます。


水温が20度を越える頃
* 水替え
 いよいよ採卵の時期になりますが、水替えの時には青水を使って飼育します。暖かい日が数日続くような時を選び、十分に発情した親魚を、メス1尾にオス2尾から3尾の割合で、汲み置きした新水の池に藻などをセットした産卵池に放します。
 この時に、青水から新水に替わる刺激によって産卵が促進されます。午前中に親魚を入れると翌朝に、午後から親魚を入れると翌々朝に産卵します。それより1から2日経っても産卵しない場合は、親魚の発情不足が考えられますので、親魚の組み合わせを変えて最初から産卵準備をやり直すか、1週間ほど間を開けて産卵させます。
 産卵後の水温は20度より下がらないほうが稚魚に良い魚ができるように思いますので、慌てることなく水温が20度を超えて安定してから採卵するか、採卵後に加温して20度以下にならないようにしてください。
 採卵のすんだ親魚は、オス・メス別々にして他の魚の入っていない青水の池に入れて休ませます。

* 餌
 今までと同じように控えめに与えますが、採卵する親魚は交配予定日の3日ほど前から餌の量を徐々に減らして、採卵池へ放す日は餌をやらずに交配時の負担を減らすようにします。


水温が20度から25度の頃 (梅雨の期間)
* 水替え
2歳魚以上
 5月中はまだ交配の適期ですので、採卵に使う親魚は、青水と新水の割合が5対5か、4対6くらいで水替えをし、新水による刺激で産卵してしまわないように注意します。
 採卵に使わない魚や採卵の済んだ魚は、青水と新水の割合を5対5くらいから2対8くらいまで、水温の上昇に合わせて新水の量を増やしていきます。
 梅雨の期間中は、暑い日があり水温も高くなる場合がありますが、まだ冷え込む日もあります。また、雨水が入ると水温が急に下がったり、水質が急変してしまうことがありますので、雨除けの覆いをしたりして、水質の悪化に注意しながら、青水を何割か使って水替えをしたほうが水温や水質の変化が少ないので安全です。夏と同じような水温であっても、梅雨が明けるまでは注意したほうが良いと思います。
 子取りを行うと、稚魚の飼育には手間がかかり、また楽しいので、稚魚の方ばかりに目が向いてしまい、その他の魚の飼育が疎かになりがちですが、稚魚以外の魚も手を抜かないように大切に育ててください。

稚魚
 稚魚に餌を与え始めると、池底に死んだ生き餌やフンがたまりますので、サイホンの原理を利用してエアーホースを使って汲み出すか、大きいスポイドで水と一緒に吸い出して、水が減った分だけ2日ほど汲み置きした新水の水温を合わせて、稚魚が流されないように静かに足してやります。
 数日すると、池の中に藻(アオミドロ)が発生することがあり、この藻を稚魚が食べると食べ切れなくてエラから先が出たりして、稚魚が死んでしまうことがあるので、藻も一緒に取り除いてください。
 稚魚の成長具合と水の汚れ具合によりますが、2週間から3週間で1回目の水替えと選別を行います。新しい池に2日程新水を汲み置きし、稚魚が固まって泳いでいるところを水ごと掬い上げるようにして、稚魚に網や容器が当たらないように、稚魚が水流でキリキリ舞いしたりしないように注意して掬い上げて、体に曲がりのある魚や尾鰭のしぼんだ魚を取り除き、新しい水を張って準備した池へ移動します。
 その後1週間を目安にして2回目の水替えを行い、合わせて選別を行います。稚魚は大変デリケートですので、水替えの水温には注意して、古い池と新しい池の水温が同じか、新しい池が1度くらい高くなるようにお湯を足して調節してください。
 その後も5日から1週間を目安に、水替えと選別を繰り返します。その場合の水替えは、2日程汲み置きをした新水100%で行い、新水による刺激で餌食いを活発にして、稚魚の成長を促し魚の基礎を作るようにします。

* 餌
2歳魚以上
 まだ控えめに腹8分を目安にして、消化の良い餌を午前中から午後2時頃までに2回から3回に分けて少量ずつ与えます。
 梅雨の期間中でも暑い日があり水温も高くなることがありますが、天候も不安定ですので、夏と同じような水温のときがあっても、梅雨が明けるまでは控えめにしたほうが良いと思います。

稚魚
 稚魚は、孵化後2日から3日で泳ぎ始めて餌が必要になりますので、そのタイミングを逃さないように餌の準備をしてください。ブラインシュリンプは孵化までに24時間かかりますので、産卵日から孵化までの日にちを、水温を見ながら計算して準備してください。
 卵の黄身を与える方もありますが、水が腐りやすいので私はお勧めできません。
 消化不良や水質の悪化に気を付けて、午後3時頃までの間に何回かに分けて小まめに餌を与えます。(ブラインシュリンプやミジンコは1時間ほどで消化すると言われますので、絶え間なく餌が泳いでいるように、食べ残しが死んで底にたまらないように量を調節しながら追加します。池のフン溜まりや角などに、塩分濃度が濃くなり過ぎないように、量に注意しながら塩を入れておくと、ブラインシュリンプが周りに集まり池の中でも長生きします。)


採卵と孵化
 一般的には、一日の最高水温の合計が100度くらいになる日数で孵化が始まると言われています。
 しかし、養殖の本などを見るとそれよりやや短い日数で、水温19度で5日、21度で4日、25度で3日とされています。私共もこのようなデータを参考にしていますが、夜間などの冷え込みが、孵化までの日数に影響してくるのではないでしょうか。
 水温20度の頃に採卵をするのが良い理由は、卵が受精してから孵化するまでの時間が、卵の中で魚が成長して卵から出てくるのに調度良いと考えられるからです。水温が低いと孵化までの日にちが掛かりすぎるために、孵化までの間に障害が起こりやすいためと、孵化が一斉に始まらないために稚魚の成長にバラつきができてしまい後々弊害が出てきます。水温が25度を超えるような高温では、孵化までの日数が短くなるため、生理上の問題で虚弱な魚になったり、奇形魚が多くなると言われます。
 孵化後2日から3日程は産卵藻や池壁にくっついていて、サイ嚢にある栄養分を吸収しています。この間も水温が低いと、餌を食べるために泳ぎだすことができずに死んでしまったり、体型不良になったり、成長が悪くなったりしますので、やはり20度くらいに保温したり加温したほうが成績が良くなります。
 また、現在はブラインシュリンプを手軽に利用できますが、昔はミジンコなどの餌のわく水温に合わせて採卵をしたという理由もあるようです。
 水温から考えると、私の住む福井県福井市では4月末から5月末くらいまでが採卵の適期と言えるのですが、暖かい地方では3月中から採卵をされる方もあります。
 中には昨年の12月や年明けすぐの1月に加温して採卵をされる方もあるそうですので驚きです。品評会までに魚を大きく育てたいとか、子取りの回数を多くして良い魚を多く作りたいという考えから採卵を早める場合が多いようですが、あまり早くに子取りをすると、秋までに魚が老けた状態になり、品評会で当歳魚として扱ってもらえないと言う話も聞きます。
 らんちゅうの場合は、孵化後150日から200日で魚ができると言われますので、品評会の日にちから逆算すると5月中に子取りをすれば十分間に合う計算になります。
 らんちゅうの遺伝は、体型はメス親から、尾形や頭はオス親から遺伝すると言われる方もありますが、学術的にはメスもオスも遺伝する力は同じと言うことですので、やはり両親ともに吟味した魚を使うことが必要です。
 長手の魚は丸手の魚と比べて成長が良く、泳ぎが上手な魚が多いと言う考えから、長手の魚ばかりを親魚に使うと太さのない子魚ばかりになってしまい、原種に戻る傾向になりますので、太さのあるらんちゅうの特徴を持った魚を親魚に選ぶ必要があります。
 また、複数のオス魚を採卵に使うと受精率が良くなりますが、一つの卵子には一つの精子しか受精できないそうですので、複数のオス親の特徴(遺伝子)を併せ持った子魚はできないと言うことになり、子魚は交配に使ったオス親それぞれの遺伝子を持った子魚になります。厳密にメスとオスを交配しようとする場合は、1対1の交配で採卵する必要があります。


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