錦鯉販売・らんちゅう販売専門店 / カトウ養魚場

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水槽などでの飼育


室内での飼育
 らんちゅうは5日から1週間程度で水替えをしながら育てるので、屋外で育てる方が管理が楽に行えますが、室内飼育でも十分に楽しめますし、室内飼育を楽しむ愛好家も大勢いらっしゃいます。そうした方々はそれぞれに室内飼育での管理の仕方や、水替えを減らす方法などを考えられていらっしゃいます。
 最近では愛好家の方々の間でも、熱帯魚などはかなり実用化されているような、水を浄化するバクテリアを定期的に添加したり、水槽の中で繁殖させたりする方法が取られています。
 しかし、金魚の場合は餌の量が多くて水の汚れも激しいため、熱帯魚ほど水が長持ちしないようですし、水面の泡が消えにくくなったり、水中のミネラル分が減ってしまったり、バクテリアの増殖のために水が濁って(茶色くなる場合が多いようです。)魚が見えなくなるような弊害も出るようです。
 今のところは水替えの間隔が長くなる程度が多いようですが、魚の数を減らしたり強力な濾過器を併用したりして、半年から1年近く水替えをせずに、水の蒸発した分を足し水するだけで飼育している話が聞かれるようになってきました。このような方法がさらに改良されると、室内でのらんちゅう飼育が楽に行えるようになり、愛好家の数も増えて、皆様に手軽にらんちゅう飼育を楽しんでいただけるようになるのではないでしょうか。

水槽での飼育
 ガラス水槽を使った室内飼育では、魚の赤い色が薄くなる点と頭のコブが出にくい点が問題とされてきました。
 室内では日光が十分に当たらない上に、横から観賞するために側面のコケを取ってしまうため、らんちゅうに必要な量のコケを食べさせることができないのが原因で、観賞する面以外の壁面のコケは取り除かずに食べさせるようにすれば防げるとされ、私も多くの方からそのように聞いていましたし、お客様にもそのように説明してきました。
 最近では、色が薄くなる点は色揚げの餌を与えることにより防げるようになり、頭のコブが出にくい点も餌の質や与え方で解決できるように思っていました。
 しかし、インターネットでらんちゅうの飼育について見ていましたら、野木先生が書かれている「らんちゅうの喜ぶ水」という話が出ていて、珪酸(ガラスの主成分)とカルシウムなどのバランスが崩れることが原因であると説明されていました。ここでは詳しく書けませんので、興味のある方はインターネットで検索してみて下さい。


 らんちゅうの飼育に限らず経験を第一にされる方もいらっしゃいますが、これから愛好家を増やし、良い魚を育てていく上では科学的な分析も必要になってくるのではないでしょうか。
 私の父のらんちゅうの師匠であった、京都の宇野先生や桜井先生も科学的な分析について考えておられ、宇野先生はらんちゅうを病院に持ち込んでレントゲン撮影で骨格などを勉強されていたそうですし、桜井先生は飼育容器の中に小さな生態系を作り、藻やプランクトンの力でバランスの取れた循環型の金魚飼育について著書の中で述べられています。
 飼育方法などを科学的に分析していく中で、病気の予防や治療に関するヒントも出てくるように思います。

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