錦鯉販売・らんちゅう販売専門店 / カトウ養魚場

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らんちゅう歳時記 入門編4


太みのある体
 錦鯉でも、尾筒が太くてボリュームがあり、素直な体形をした鯉は見ていても気持ちがよくてあきがきません。らんちゅうも同じで、尾筒が太くて全体に太みがある魚は見ていてもあきがきませんし、ベテランの人に好まれるように思います。
 私は、尾筒が太くて全体に太みがある魚にこだわり、私のらんちゅうの師匠の一人である京都の故宇野先生が作られた繊細な美しさを併せ持ったらんちゅうを目標に魚を作っています。太みのある魚と繊細な魚とでは相反するように思われるかもしれませんが、宇野先生の系統の魚が持つ鱗が細かくて並びがよく、美しい色彩を持ったらんちゅうで、尾筒が太くて全体に太みのある魚が目標です。
 私が作ったらんちゅうが、日本らんちゅう協会の全国品評会で、当歳魚が東大関(日本一)、二歳魚が西大関を受賞できたのも、太みのあるらんちゅうにこだわって育てたことを評価して頂いた結果だと思います。
 太みのある魚を作るポイントは、太みのある魚を親にして子取りをし、青子のうちから魚が十分に泳ぐ環境を作り運動をさせて、質の良い餌をたっぷりと食べさせることです。
十分に運動をさせて、たっぷりと餌を食べさせるためには、
@水替えのときに青水を使わずに、新水100%で水替えを行い常に魚に刺激を与える。
Aエアーレーションを強くして、池の中に強い水流を作る。
B魚が隠れて一服できるような日陰を作らない。
C適度な飼育密度にして、魚が競争するような状態にする。
D魚を病気にしない。
などが挙げられます。
 質の良い餌という点では、できるだけ生き餌を与えるようにします。栄養成分の吸収が良くてビタミンやミネラルなどの微量栄養素を含み、水が汚れにくいなどの利点があります。
 人口飼料はタンパク質の含有量が40%以上あるものまであり、自然界にある餌と比べると非常に高タンパクに作られています。最近ではらんちゅうのことを考えて作られた良い餌が多く発売されていますので、これらの良い餌を選んで使えば、色変わりのころからは人口飼料を中心とした飼育もできます。
 しかし、いくら優れた人口飼料を与えても、魚が喜んで餌を食べて、さらにその栄養が効率良く吸収されるかどうかが問題となります。一般的に高タンパクの餌ほど消化が悪くなる傾向にあるので、高タンパクの餌は水温の高い期間だけにするなど水温に合わせて餌を選んで与え、消化酵素や免疫強化成分が配合された餌を選んで与えるのも良い方法でしょう。
 このような飼い方は太い魚を作るために必要ですが、頭の発達や鱗の成長が体の成長に追いつかない、尾形が崩れやすい、エラ病などになりやすいなどの弊害が出やすいので、そうした点に注意する必要があります。

背形などの横から見た姿
 らんちゅうは、本来は上から見て、姿かたちや泳ぎの良し悪しなどの美しさを観賞して楽しむ魚です。
しかし、背鰭がないという独特な形に改良されて作られた魚ですので、背形の良し悪しも大切なポイントになり、昔から「つげの櫛」の形を理想とするとされています。
 背形の良し悪しは、見た目に姿かたちが美しいという背形だけの評価にとどまらず、泳ぎなどの重要な部分にも影響を与えます。
 前・中央・後ろなど背中の一部が高かったり、背くだりと言われる腰の部分から尾鰭の付け根の部分のカーブが緩やかだったり、逆にきつい場合や、尾鰭の付く角度が悪い場合や、尾筒の部分が細く間延びしている場合など、横から見たときに良く分かる欠点があると、泳ぎが下手になり泳ぎ方が不自然になります。極端な場合は、頭を上げて上を向いたり、逆に頭を下げてお辞儀をするような格好でないと泳げないとか、泳ぐときに極端に頭を左右に振るなど、泳ぎが見苦しくなります。
 また、背中に凸凹がある場合も、成長して肉がついてくると分からなくなる程度なら良いですが、あまりにも大きな凸凹はマイナスの評価になり、先祖帰りが考えられ大きな欠点となります。
 ただし、体のどの部分の欠点でも同じですが、それぞれの欠点は程度問題ですので、成長に伴い目立たなくなる程度であればその魚は観賞用に十分楽しんで頂けますし、しっかりと飼い込んで頂ければ品評会にも通用する魚も出てきます。
 背形の良し悪しはやはり遺伝による影響が大きく、先に上げた項目の中で大きな欠点がある場合は、子供に遺伝する確率が高くなるので親魚には使わない方が良いでしょう。
 私は親に使う魚の背形に十分注意しますが、飼育方法で背形をコントロールするということは意識したことがないので詳しくご説明できませんが、水深を孵化後の日数に合わせて徐々に深くしていくなど、細かく調整していくと背形や背くだりが良くなると言われる方もありますし、飼育池の水深が深いと背中のカーブが深く(きつく)なり、水深が浅いと背中のカーブが浅く(緩やかに)なる傾向にあるとも言われています。
 また、飼育方法以外でも、日照時間や気温(水温)などの気候の影響を受けるように思います。例えば、今年(2003年)は記録的な日照不足と低温の年でしたが、4月下旬から5月中旬にかけて産まれた魚は、親が違うのに全体に背中の前の部分が高くなる魚が多く出ましたが、6月に入ってから最後に産まれた魚は背形の良い魚が多く出ました。これは孵化後の天候が不順で寒い日が続き、6月になって例年の5月のような生育に適した気温(水温)になったためではないかと考えています。
 背形に限らず、同じ年に生まれた魚が同じような特徴を持っていることがよくありますし、愛好家の方からもそのような話をうかがいますので、データを取ってはいませんが、気候が魚に少なからず影響を与えるのは間違いないと思います。

バランスの取れた総合的な美しさ
 らんちゅうの楽しみ方は数多くあって、愛好家の方がそれぞれにこだわりを持って飼育されています。愛好家の方の数だけらんちゅうの楽しみ方があると言ってもよいくらいではないでしょうか。
 例えば、頭の肉瘤(こぶ)の形や発達にこだわる人、魚の太みにこだわる人、背形にこだわる人、尾形にこだわる人、模様などの色彩的な美しさにこだわる人、とにかく大きく育てたい人、魚は小さくてもよいので数を多く育てたい人、魚の系統にこだわる人、当歳で品評会を楽しみたい人、2歳・3歳と年を重ねるほどよい魚になるような魚を育てたい人等など、数え上げたらきりが無いほど楽しみ方は多種多様です。
 しかし、らんちゅうは全体的なバランスが大切ですので、特に品評会を目指す方は総合的な美しさや品格にも注意して育てて頂きたいと思います。
 らんちゅうの体の各部位についてお話してきましたが、体の一部分がいくら素晴らしくて良い魚を作っても、その他の部分がらんちゅうとしての基本から外れてしまうようではなんにもなりません。逆に、多少の欠点があっても全体にバランスが取れているような魚は、欠点をカバーして、見る者に美しさを感じさてくれるように思います。
 時代によって姿かたちに多少の流行り廃りはありますが、やはり先人が長い年月をかけて作り上げてきた、らんちゅうとしての基本の姿は大切にして頂きたいと思います。
 例えば、頭の肉瘤の発達に重点を置いて飼育し、交配を重ねると肉瘤の発達した魚ができますが、身体全体とのバランスが崩れてしまうと、せっかくの肉瘤の発達がマイナスポイントになりかねません。肉瘤ばかりが異状に発達していると見る者に嫌悪感を与えてしまい、らんちゅうの魅力がなくなってしまうように思います。新しく作られたライオンヘッドという、らんちゅうのように背鰭が無くて、体長の半分くらいを発達した肉瘤が占める金魚がいますが、「背鰭が無くて、頭には肉瘤がある金魚」と、言葉で表すと魚の特徴はらんちゅうと同じようですが、この金魚はもう「らんちゅう」とはまったく別の金魚です。
 また、長手(ながて・体が縦に長いタイプ)の魚は、丸手(まるて・どちらかと言うと体が短いタイプ)の魚に比べると成長が良く大きくなり、泳ぎが上手な魚が多く出る傾向にあるので、少しでも大きく育てたいとか、泳ぎが上手なことにばかり気を取られてしまい、長手の魚ばかりを選別で残した場合、魚の成長に合わせて適度なボリュームをつけることができなければ、結局は細くて貧弱な感じの魚で終わってしまうことになりかねません。
 さらに最近では、尾形が良く見えたり、体の後半が力強くて豪華に見えるなどと言われて、尾鰭の大きな魚を残す傾向があるようにも見受けられますが、やはりらんちゅうは小判型の体に小さな尾鰭というのが基本だと思います。
 成長してもボリュームがつかない細い魚や尾鰭が極端に大きな魚は、らんちゅうとして先祖がえりしていて、原種に戻りかけている兆候の現われと言えるのではないかと思います。

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