一般に真鯉と言うと1種類だけのようですが、実は昔からいる野生種と主に食用に改良された養殖種(大和鯉と呼ばれます)がいます。野生種の鯉は体高が低くてすらっとした体形で、養殖種の鯉は体高が高くてずんぐりとした体形です。 以前にNHKで多摩川の生物に付いての番組が放送されていましたが、体高の低い野生種の鯉と、養殖場から逃げ出したり放流されて増えた養殖種の2種類の鯉がいると紹介されていて、見た目も明らかに違いが分かりました。どちらの鯉も仲良く泳いでいたので交雑が考えられるのですが、そのテレビに映っていた限りでは、中間的なタイプはいないようでした。 別の資料によれば野生種の鯉も、昔からの姿を残していると思われるタイプの鯉と、琵琶湖などに見られるタイプの鯉に区別されることもあり、体形や色などの特徴が違うようです。 錦鯉では尾筒部分の体高があるほうが大きくなると言われていますが、錦鯉の元となった養殖種の大和鯉は、野生種の鯉に比べて尾筒の体高が低いのが特徴のようです。
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